| 今日は、エネルギーの話をしようと思います。 現在の日本はエネルギー消費の大国であり、その多くを化石燃料に頼っているのが実情です。今から20年程前、石油は約30年もすれば枯渇すると言われていました。その後新たな油田の発見等により、現在も特に意識することなく、消費し続ける事が出来ています。一方でこの10年ほどは資源の枯渇と言う視点ではなく、地球温暖化の原因として、化石燃料の使用が見直されるようになってきました。
しかし、ここまで膨張した生活環境の中で、急激なエネルギーの抑制は実質的には不可能に近いでしょう。さてそこで検討されるのが化石燃料以外でのエネルギーの確保となります。 ご存知の通り、近年は原子力発電、風力発電、太陽光発電等の試みがなされるようになりました。原子力発電に関しましては従前より国家プロジェクトとして開発がすすめられ、現在の姿があるわですが、幾多の問題も内在していると言えるでしょう。 そういった上で、クリーンエネルギーとして風力発電と太陽光発電が現在の新潮流なのかもしれません。皆さんもよく耳にするこの二つ以外に、まだ知名度は低いのですが、バイオマス発電という発電方法に私としては非常に可能性を感じています。その事について少々述べられればと思います。
皆さんはブラジルの自動車が何を燃料に走っているかご存知でしょうか?実はほぼ97%の自動車がメタノールと言うアルコール燃料で走っています。基本的にはガソリン車と同じ構造でかまいませんので、日本国内に走るガソリン車をそのままメタノールで走らせる事も可能なのです。
では、なぜメタノール車を話題に出したかと申しますと、ブラジル国内で生産される車用のエネルギー、メタノールはサトウキビの絞り粕から作られているのです。 ブラジルに於いて砂糖は主要産業の一つですが、その膨大な絞り粕を発酵させる事によりメタノールを生成し、自動車の燃料として利用しています。このサトウキビ。比較的効率が良い植物なのですが、絞り粕としての乾燥重量の約半分の重量のメタノールを作り出すことが出来ます。このように、1kgの植物から300〜500gのメタノールが生成可能という事実をお考え下さい。 とても素晴らしいアイデアが色々と浮かんでこられませんか?
日本にも多くの農業産廃が存在します。稲の籾殻や果樹の剪定残。山の間伐材。或いは建物の解体時に生じる不要建材。そういったもの全てが原理的にはメタノール化が可能です。今、都市の街路樹を剪定し、整備した枝などは、産廃として焼却或いは埋め立て処理されていますが、こういった物を利用してメタノール化をすすめれば再生可能なエネルギーとして利用できるのです。
この技術を押しすすめ、東南アジアなどではメタノール化を前提に成長の早い植物を育成し、それによってエネルギー確保を目指す試みも行われるようになってきました。 思い浮かべていただければと存じます。 大地を緑におおう植物こそが、現在の産業を維持するエネルギーの供給源となる。今までの人類が相反するものとしてイメージしてきた、自然と産業との需給関係が一致する接点となるのではないでしょうか?
私には夢があります。この技術を知った時に描けた夢なのですが、南の島に広大なサトウキビ畑を作るのです。そこはメタノールの生産の場。つまり現在の産業を支える、油田と変わりない重要な拠点となります。 そしてそこで働くのは、青い空のもと穏やかに働く事を大切にする人たちです。都会での生活に馴染めなかった不登校の子ども達。精神的なストレスを癒したい大人。知的、或いは精神的に障害のある方々。 今の社会は生産性が人々の価値とみなされがちです。多くの場合、上記のような社会的に弱い立場の方々は生産の現場でも弱い立場にたたされがちで、その仕事の意義も見つけ難いものです。 だからこそです。社会的に最も根源的なエネルギーの生産を彼らと行いたいのです。明確な意義を作り、しかしその環境は自然に近い場所にしたい。 農業生産品と違い、厳密な育成管理も少なく多少おおらかな管理であっても、最終的な目的は達せられる。そんな場所を作れたら、、、そんな風に思うのです。
サトウキビ畑。ちょっと象徴的なイメージですが、バイオマスを使ったエネルギー革命はまだまだ始まったばかりです。私個人も勉強を進めつつ、よりよい社会の実現に力を注げればと思っております。
もし、ご興味を持たれましたら、何でも結構です。連絡いただけますでしょうか。こちらからも情報を用意しますし、こんなアイデアなと、、そんなお話が出来れば幸いです。 よろしくお願いいたします。
matsumoto@npo-kyouiku.org
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